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膨張する地球

2014-11-15


<成長するコア>

“地球はその昔、現在の月よりも小さかった”と言えば物議をかもし出すでしょうか。そして更に“地球は今も膨張を続けている”と言ったら、そんな馬鹿なと貴方は思うでしょうか。グラハム・ハンコックは彼の著書(神々の指紋http://ja.wikipedia.org/wiki/神々の指紋)の中で南極大陸のズレを指摘しています。彼は北に位置していた南極大陸がわずか1万年余りの間に3千kmも南に移動した事実を示唆しています。でも、それは大陸が移動したのが原因ではありません。正確に表現すれば、地球が大きく膨張して体積を増した為に大陸が移動したに過ぎないのです。

星の体積膨張は別に地球だけの特別な現象ではないのです。簡単に言えば、星は皆核(コア)が成長して体積を増し大きくなって行くのです。月も火星も太陽も、如何なる星も膨張して大きくなって来ました。そして生きている(自転している)星は現在でも、そのコアは成長を続けているのです。

星の膨張は気がつかない間に徐々に進行する様な性質のものではありません。大規模な表層地震や火山活動を伴った地殻変動として特定の時期に集中して急激に体積を増して行きます。星はその様な周期的な大変動を段階的に繰り返して大きくなって行くのです。当然、人間の成長期の様に伸び盛りの若い星は激しい活動を盛んに繰り返して行きます。しかし、人間と異なる所は老化してもコアが行きている限り変動を続け、最後の最後まで膨張を続ける所が人間と星の違いです。

さて、私たちの母星“地球”は水の惑星です。水の惑星と言っても星には変わりはなく、地球は他の星と同様に段階的に成長して来ました。過去、地球は三回に渡る大規模な地殻変動を引き起こし、そして数百回にのぼる小変動を繰り返して現在に至っているのです。地球は今でも膨張運動を続け既に最終行程の第四変動期に突入しており、最後の大激震を迎える瞬間と言って良いかも知れません。

生物発生後、地球の大規模変動は先カンブリア紀(約20億年前)と二畳紀(ペルム紀:約2億5千年前)と第四紀洪積世後期(約6万年前)に起こっています。この時、コアの急激な膨張は地表の大陸を引き裂き海を二分して、大地震や大津波あるいは大規模なマントル噴出を引き起こしたと考えられます。これらの大変動の後には必ず氷河期が訪れているのがその特徴です。6万年前の第三変動期に発生した地殻の大激震は、大陸を飲み込む様な大津波が発生し、人類(旧人類)を始めとする多くの生物が絶滅に追い込まれたと思われます。その後、ウルム氷河期を乗り切った新人類が私たちの直接の祖先に当たるホモ・サピエンスです。


これは余談ですが、過去三回にわたるこの様な地球の大変動は生物の大脳発達と密接な関わりが存在しています。地球が大きく成長する度に生物進化が促進されて、大脳に新皮質が発生するのです。ご存知の様に、大脳皮質は古い順から古皮質層、旧皮質層、新皮質層と言う三層に分かれています。例えば魚類は第1皮質(古皮質)しか持たないのに対して、爬虫類や鳥類並びに旧哺乳類は第2皮質を備えています。しかし第三変動期の後に誕生した新哺乳類は他の生物には無い第3皮質(新皮質)を発育させているのです。

この第3皮質は不思議な事に地球磁場の第3層(空諦圏:理性領域)と直接アクセスできる交信機能を持ち、それを極端に発達させた人類が理性を身に付け突然文明を起こして来るのです。生物は母星の成長と足並みを揃えて進化の行程を歩むのであり、磁場と地球と大脳の三者には一連の関わりが存在するのです。その壮大な“生命のロマン”は『宇宙生命論』の下巻で詳細に述べられています。

この様な地球膨張に纏(まつ)わる史実の有無を調べる為には、磁場の極端な乱れを伴うので“古磁気(岩石が保有する残留磁気)”や地質構造を調べるのが一番適していると思われます。だが、残念な事に現在の科学には地球膨張という認識はありません。地球は誕生した瞬間から今の体積を備えていると思い込んでいるのです。

星の膨張と地震は因果の関係にあります。地震は星が生きて活動している“あかし”であり、それは星の“つきもの”に他なりません。特に成長期の造山運動期とその寿命の末期には群発地震が発生します。現在、地球内核の原子炉は既に最もポテンシャルの高い炉心の中央部にまで核反応が及んでいます。やがて磁場重力の減退に伴い地球膨張は一段と加速されて巨大な地震が頻繁に地表を襲う様になるでしょう。そして“ハルマゲドン”と言っても不思議ではない第四変動期の大激震、その瞬間を正に迎えようとしているのです。地球は今や燃え尽きる前の最後の激しい運動、つまり今際(いまわ)のきわの“あがき”をし始めたばかりであって、最近の地殻変動はその予兆であり序曲に過ぎません。

ところで、現代科学は地震発生の根本原因を未だに知りません。相変わらず地殻プレートの擦(ず)れや軋(きし)みがその原因だろうと考えています。もちろん、それに大違はなく直接の原因はそれに違いありません。でもマントルの内圧を高め、プレートを引き擦り、断層に圧迫を加える“根本”の要因に気がついていません。その要因こそ“地球膨張”に他ならないのです。(つづく)

著作:未来地球研究所(無断転載を禁じます)
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